木工事の間柱を垂直に立てる方法|ビスの斜め打ちをしないで済む工夫

間仕切り壁の間柱を垂直に立てる|ビスの斜め打ちをしないで済む工夫 施工事例・手順

木工事では間柱を立てる事で壁や工作物を作る場面が多いと思います。
この間柱は、組み立て途中で手を離すと倒れてしまい、一人ではなかなか難しい作業なのではないでしょうか?

「手がもう一つ欲しい」
「意外と握力を使って腱鞘炎になりそう」
「多少ズレたけど、もうこれでいいや」
この記事では、そのようなもどかしさ解消する、道具も不要で手軽にすぐできる解決方法を紹介します。
この方法を知っていれば、一人でも安全かつ正確に、そしてスピーディーに作業を進められるようになります。

木製の間仕切り壁の間柱がうまく立てられない

図面画像
こういったものを作りたい
木製間仕切り下地組み写真
木製間仕切りの下地組み

内装工事の一環で『簡易的に部屋を分割する』や『部屋の中に小部屋を設置する』などを行うために、木製の間仕切りを作ることがあります。

アルミパーティションや軽量鉄骨を使うより加工性が良く、工期が短く、さらに材料もすぐ手に入りやすいため、小規模の案件でよく使われる方法だと思います。
住宅のリフォーム工事では良く見るのではないでしょうか?

しかし、この木製間仕切りは、ちょっとした悩みがあります。

ビスの斜め打ちが難しい

木製間仕切りを作る際は、床面に通したいわゆる『ランナー』にあたる木材に、垂直に間柱材を固定する必要があります。
そして、この間柱材を固定する方法としてしばしば行われるのが『ビスの斜め打ち』です。

長い間柱を片手で押さえながらゆらゆら画像
長い間柱を片手で押さえながら、ゆらゆら。ずれるし、木も割れる

ベテランの大工さんは難なく行うのですが、片手で2メートルを超える間柱を押さえながら、もう片方の手でビスを斜め打ちするのはかなり難しく

  • 間柱を倒す
  • ビットからビスが外れて飛ぶ
  • 間柱がずれる
  • 木口が割れる

など、上手くいかないことが多く起きます。

軽鉄画像
軽鉄なら立てるのも楽なのに

軽量鉄骨のように、先にスタッドを立ててから、後でビス固定を行えれば楽なのですが、木材は直方体のため、そのような事ができません。

解決策:さいころブロックを作る

ビスの斜め打ちを回避するための解決策として、さいころ状の小さなブロックを作り固定し、それに間柱材をビス止めする方法があります。

この方法なら、一人しかいない現場でも簡単に、垂直に間柱を立てていくことができます。

さいころ状の間柱材を支えに使う画像
さいころ状の間柱材を支えに使う

『片方の手で押さえて』『もう片方の手でビス止め』という動作はどうしても不安定ですが、さいころブロックを先に固定しておけば、後はそれに間柱を合わせてビス止めするだけなので簡単です。

さいころを垂直に作れば、間柱もまっすぐになりやすい画像
さいころを垂直に作れば、間柱もまっすぐになりやすい
縦と横にビス打ちをしてさいころを固定する画像
縦と横にビス打ちをしてさいころを固定する

さいころブロックが小さすぎると割れる原因となるので、錐で下穴をあけておくと安定します。

たくさんのブロック画像
たくさん作っておく

あらかじめ端材でたくさん作っておけば、使いやすくて便利です。
さいころブロックの大きさは、間柱材の長手幅に合わせるくらいが良いと思います。
例:30×40なら40mm、36×45なら45mm など

木下地がきれいに作れる画像
木下地がきれいに作れる

天井面はどうやればいいか

天井面の画像
下が固定されていれば、天井面は簡単

天井面にもさいころブロックを作れば安定度が増すかもしれませんが、床面が既に固定されている場合は手を放しても間柱が倒れる事はありません。
後は脚立などの足場に上り、水平器で垂直を測りながら天井面に斜め打ちをするのが簡単だと、個人的には思います。

下地調整の写真
下地調整
壁紙写真
仕上状態

木下地が完成したら、仕上げを行うだけです。

横向きでも利用できる

さいころブロックは、流れが横向きの木下地で、左右に取り付けもできます。

横向きの木下地
流れが横向きの木下地

横向きの間柱(胴縁)は、片手で押さえていないと落ちてしまいますが、先にさいころブロックを取り付けておけば、それに乗せる形で胴縁を置けるため、簡単になります。

片手でもできる画像
片手でもできる

下穴があると安心

さいころブロックは小さいため、いきなりビスを入れると割れることがあります。
下穴を開けておくと割れにくくなるため、余裕があるなら開けておきましょう。

下穴があれば、電動ドライバーによりさいころブロックが回転して、手を痛める危険も減ります。

下穴の写真
下穴があると安心

下の写真のように、左右の幅が狭い場所はビスの斜め打ちがやりにくいため、そのような箇所でも有用な方法です。

胴縁写真1
横向きの胴縁なら置ける
胴縁写真2
あらかじめ固定しておくと補強も楽

まとめ:方法の一つとして知っておくと便利

先にさいころブロックを作っておく必要があるため、多少手間の掛かる方法かもしれませんが『一人で長い間柱を垂直に立てる』手間を省くことができるため、状況によってはかなりのリソースの削減が見込める方法です。

全ての現場に適用できるわけではありませんが『このような方法がある』というのを覚えておけば、有利に立ち回れると思います。

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