健康保険証の新規発行が停止され、従来の「保険証コピーを施工体制台帳に添付する」方法が使えなくなりました。
マイナ保険証に移行済みの作業員であれば、マイナポータルから取得したPDFで対応できます。
本記事では取得手順と、提出前に必要な黒塗り処理を国交省通達に基づき解説します。
マイナ保険証を使えば、健康保険加入の証明が可能
健康保険証の新規発行が停止された現在、建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録していない作業員の保険加入証明をどう取るかが現場での実務問題になっています。
国土交通省はこの対応として、マイナポータルから取得できる資格情報PDFによる証明を認めています。
これにより、マイナポータルアプリ導入済みのスマートフォンとマイナンバーカードがあれば、5分程度の手順で加入証明を取得できます。

参考:健康保険証の廃止に伴う現場作業員の 健康保険の加入証明書類について
国土交通省不動産・建設経済局建設振興課 令和6年11月6日
確認にあたっては、建設キャリアアップシステムの登録情報を活用した確認を原則としておりますが、CCUSを使用しない場合には、健康保険証のコピー等(保険加入状況の確認に必要な事項以外を黒塗りしたもの)を提示させる(電子データによる確認も含む)など、真正性の確保に向けた措置を講ずることとしております。
作業員の状況別 証明方法の選び方
マイナポータルからの保険加入証明取得手順
1.マイナポータルの起動

スマートフォンなどでマイナポータルを起動します。
2.マイナポータルにログイン

「登録・ログイン」を押してマイナポータルにログインします。
3.健康保険証を選択

「健康保険証」をタップします。
4.資格情報の取得

「資格情報をPDFで保存」をタップします。
資格情報のPDFと黒塗り
- 区分:黒塗りしない
- 加入している保険の種類の確認に必要。
- 記号:黒塗りしない
- 保険加入者の識別のために必要。
- 番号:黒塗りしない
- 保険加入者の識別のために必要。
- 枝番:黒塗りしない
- 保険加入者の識別のために必要。
- フリガナ:黒塗りしない
- 作業者の名前なので必要。
- 氏名:黒塗りしない
- 作業者の名前なので必要。
- 保険者番号:黒塗りする
- 組合、自治体を特定するが、加入証明には不要。
- 保険者名:黒塗りする
- 組合、自治体の名称。加入証明には不要。
- 資格取得年月日:黒塗りしない
- 有効期限内であるという証明に必要。
- 被保険者名または世帯主氏名:黒塗りする
- 本人名は「氏名」で証明できる。家族構成などは個人情報のため不要。
- 本人・家族の別:黒塗りする
- 同上。家族構成などは個人情報のため不要。
- (後期高齢者医療の加入者)一部負担金割合:黒塗りする
- 医療費についての情報なので不要。
- (後期高齢者医療の加入者)有効期限:黒塗りする
- 同上。後期高齢者医療固有の項目であり、工事現場での加入確認には不要。
- 2ページ目
- 医療証、疾患についての情報のため不要。
まとめ:この記事の概要
健康保険証の新規発行が停止された現在、施工体制台帳への保険加入証明は以下の方法で対応します。
- 建設キャリアアップシステム(CCUS)加入済みの作業員
- 建設キャリアアップシステムから加入証明を取得
- マイナ保険証に移行済みの作業員
- マイナポータルから資格証明PDFを取得
- マイナ保険証に移行していない作業員
- 加入団体に証明書を申請(だいたい1〜2週間)
- マイナ保険証に移行する
マイナポータルから取得したPDFを提出する場合、以下の項目を残して、個人情報の黒塗りを行ってください。
2ページ目は戸籍・医療証情報のため提出不要です。
PDFに有効期限の概念はなく、取得日時点の資格情報が記載されます。
工事期間が長い場合は、資格喪失がないか工事の節目で確認することを推奨してください。




