標準仕様書とは?② 東京都とそれ以外の違いに注意

この記事の要点
  • 公共工事 には『 標準仕様書 』という指南書があり、これを守らなくてはいけません。
  • 標準仕様書 には『公共建築工事標準仕様書』と『東京都建築工事標準仕様書』の2種類あり、内容が微妙に違うので受注先の自治体によって注意が必要です。
  • 各種、標準仕様書は書籍の購入の他、国土交通省のwebページでダウンロードできます。

標準仕様書とは

公共工事 を行うときには、原則として『 標準仕様書 』という、公共工事における施工方法などの決まりが定められた本に則って、工事を進めることが義務付けられています。

この『 標準仕様書 』には、例えば

『金属とコンクリートの間に打ち込むシーリング材の種類は2液性の変性シリコン系です。』
『水系のさび止め塗料は JASS 18 M-111 に適合するものを使うこと。』
『壁紙張りをする時は、下地全面にシーラーを塗布すること。』

のように、使用材料や作業手順の一つ一つが細かく記されており、工事の経過報告や完了検査時に、材料メーカーの品質証明書や 工事写真 などで「確かにそれらを守った」という証明が求められるため、工事の監督は標準仕様書の内容を把握した上での現場管理が不可欠となっています。
(本の内容すべてを一つ一つ確認されることは少ないですが、「この部分は守ったか?」のような質問にきちんと答えられないと、指導の対象になったり、著しい場合は契約違反となることもあります。)

東京都とそれ以外における標準仕様書の違い

この標準仕様書ですが、
通常の公共工事で用いられるのは『公共工事標準仕様書』
東京都で行う工事は『東京都工事標準仕様書』
と、種類が分かれており、さらに書かれている内容が微妙に違っているため、間違えやすいポイントとなっているので注意が必要です。

具体的な例

上の画像は、左側が『公共工事標準仕様書』右側が『東京都工事標準仕様書』のページの切り抜きです。
内容はコンクリート工事の鉄筋のかぶり厚についてですが、記述されている内容を比べてみると、表のかぶり厚の大きさが違っています。
(東京都の方の要求かぶり厚が、10mmほど大きくなっています)

上記はかぶり厚についてですが、その他も細かい部分が所々違っているため、公共工事を行う時はどちらの標準仕様書が適用されているのか、よく確認しておくことが必要です。
特に鉄筋・コンクリートなどの構造に関わる部分で「間違えてしまい、終わった後に気付いた」では、大事故では済まないので注意しましょう。

参考リンク

・公共工事標準仕様書(国土交通省)

・東京都工事標準仕様書(東京都財務局)

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