・なめてラチェットが効かない・狭くて回せない。
・道具を持ち合わせていないけど急に撤去しなければいけなくなった。
などのボルトへの対応策を紹介します。
外れないボルトの最終手段

撤去工事などで、古くて固まったボルトを外さなければいけない場面がたまにあります。
どうしても取れなければ切断したり、強引に引き抜く手段も候補になりますが、できることなら綺麗に抜いたほうが、後の処理が楽になります。
そういった場合、どうしたらよいかの手段の一つを紹介します。

写真は、フェンスを撤去した後に残ったベースプレートです。
外部の地面で長年雨ざらしのため、劣化しており土や草も詰まっていて容易には抜けません。

ベースプレートが地面に陥没しているため、地面との境目が狭くなっており、プライヤーもレンチも入りにくいです。
仮に入ったとしても、なめていたり塗装で厚くなっていたりなど、上手く回らない場合も多くあります。
ディスクグラインダーで溝をつける

道具が入らないボルトは、ディスクグラインダーで強引に溝をつけて、皮スキ・マイナスドライバー・プライヤーなどで回す方法があります。
業務で行っている方なら問題ないと思いますが、ディスクグラインダーの取り扱いには注意してください。
特にボルトのような小さい対象に使う際は、手袋をして両手で持って確実に支えるようにしましょう。

写真のように、ボルトの高さの半分~4/3くらいの深さの溝を付けます。
あまり溝をつけすぎるとボルトの頭がもげるので気を付けてください。
慎重に回す
せっかく付けた溝をなめてしまうと意味がないので、力を込めて慎重に回します。

きれいに抜くことができました。

写真を見ると、付けた溝を使って回せていることがわかると思います。
ボルトが抜けた

場所を選びますが、他の方法がだめだった場合や、手持ちにちょうど良い道具がなかった場合などは、取れる手段の一つとなります。
同じ穴を再利用したい時や、切断や引き抜きで下地を痛めたくない時などは、方法の一つとして知っておくと役に立つかもしれません。